道擦りあうも・・・
道擦りあうも・・・
Dogmatist, I am
私の独断と偏見で!
1.そこのけババア! =自転車転倒事件=
このシリーズの始まったきっかけです。
シンガポールはよく整備された国です。
しかし、自転車は、車道を通る事になっていて、歩道は(自転車可のマークがない限り)通れません。 通れば一応違反で罰金対象です。
が、私は通常歩道を走ります、というのは車道はやはり危ないのです、特に日が落ちた後は危険で、罰金覚悟で走ります。 まッ偶然でしょうが捕まった事はまだありません。
さて、ある日、ゴルフの練習に何時ものように自転車で出かけ、調子よく行ったので、機嫌よく鼻歌交じりで帰る途中の事でした、例の様に歩道をすいすいぶっ飛ばしているときに、前方に人影一つ、「あっババアだ!」
それとなく見ると、ふらり~ふらり~っと、右に左に行ったり来たりしながら歩いている。
「ヘッどうって事ないや、横をすいーっとすり抜けてー!」っと思うともなく近づいたが、このババア、俺が右からすり抜けようと思うと、ふら~っと右へ、「こんにゃろー」っと左を狙うと、へろ~っと左へ「くっくっそー!」っと自転車のスピードを緩める気もなく、さっと右を狙って「よ~ッし、今だ、一気に!」すり抜けや~!っと更にスピード上げてババアの右脇へ殺到したね、そのとき、このババア何を思ったか、急に調子を変えて一気に右に寄ってきやがった~!
「なんでや~! 来るな、そこのけ~!」っと思うまもなく、ネーチャンにならまだしも、ババアにぶつかりたくも無く、歩道の外の芝に押し出されてしまった。
「くッソー、このヤローじゃなかった、このババア!」この俺がババア如きに負けてなるかっと、芝から一気にババアの前の歩道に推し戻してやる! と自転車のハンドルを切ったその瞬間、「アッレー!」と思うまもなく身体が宙に飛び、「そっ、そんな~!
なんでやー!」と考えるまもなく、ババアの前の歩道に“ドッテー!”っと放り出されヒキガエルのように這いつくばって唸ってしまった。 ウッと痛みが左ひざと右指に奔るのを感じながら、どうやら前車輪が芝と歩道のセメントの間の隠れた溝に突っ込んだようヤー!「う~!」っとうなると同時に、このババア、心底、嬉しそうに「アイよー! アッラマー!」
“くッそー、アッラマーはお前やー!”、 “アイよーじゃねー! ババア~、知ってて邪魔しやがったやろ~が~っ!”、痛みと恥ずかしさをこらえ、起き上がると、聞こえるともないババアの押し殺した笑い「ウ~クックックククザックまっクみっクッろ・・」を耳にしたようやが、しょうがない、なぜか敗北感にさいなまれながら、痛む足手にハッパをかけて再度自転車にまたがり、走り去ろうとしたが何時までも後ろのババアの意識が気になりながら・・・止め処もなく痛む手足を引きずって「くっそーおーーォ!」と退散するジジイですた。
2005年1月2日日曜日