道擦りあうも・・・
道擦りあうも・・・
先端機械もたまりません!
2.ハヨー行け、ババア!=改札で故障騒ぎ事件=
シンガポールには、日本の先端技術がいち早く導入され、日々の生活に密着しているものが多いが、日本で「スイカ」「イコカ」といわれるバス・電車(こちらではMRT)への切符システム、ここではERPとも呼ばれるカードも、今では毎日の生活に密着しようとしている。 そんなある日、出勤途上の急いでいる時に、改札を通ろうとする俺の前に、よりによってこれがババア、何やらカバンの中をゴソゴソ探っている。
どうやらこのERP電子切符を探してるらしい「バアサンな~ERPはカバンの上からでもええんや~! 置けばピッと言ってパッンと開くンや~!」と思いながら通過するのを待っていると、このババアなにを考えてか取り出したERP電子切符を改札のERPマークの上にそっと置き、更にそのマークにぴったり合わせようと前後に左右にと震える手でがんばりだした。
「ア~ア~、バアサンな~この機械は数mm離れてても感知するんや、もうええやろが、ゲート開いとるで~! ハヨ~行ったら、もう~!」
バアサン、やっとゲートの開いてるのに気付いた、「あ~、やっと行きやがるか!」ッと思ったが動かない。 え~、ババア、又カバンをあけて、大事にERPカードをしまいだした。
「そんなこと後でもええやんか~、ババア、ええ加減に、はよう行け~! ほんまに信じられんわ~、そんな事してたらゲート閉まってしまうで~!」っと、心でつぶやいた矢先、“ガッタン”「ホーレ見いろー、閉まってしまったやんかー!」
っと、そのとき、このババア目の色変えて「壊れとるー!このゲート壊れとる~!」と怒鳴りだした、そしたら多くの人が一斉にワシ等の方を見る、当たり前やはな、見るわな、こんな機械急に壊れるの見たことがない、駅員も走ってくるし、わしも目立つし。 ワイは、そっと離れて反対側の改札に行ったが、ババア何時までも駅員に食いついている、どうやら金返せと怒鳴ってるようや、「ア~ア」どうするんやろう、しかし、なぜか、最後まで確かめる気もしなかった・・・先端機械より、ババアの根性の方が勝ってる、見上げたもんや!!!
でも、こんなの見てるより違う改札でさっさといきゃよかった・・・ジジイの独り言。
2006年9月2日土曜日